コミュニケーション力を高めるために ①ロールプレイとは
こんにちは、エコル湘南の伊藤昭彦です。
今回は、コミュニケーション力を高めるのに効果が大きい「ロールプレイ(模擬カウンセリング)」についてのお話です。
前にもご紹介をさせていただきましたが、新しい読者も増えられたようですので、あらためて、どのようなものかご紹介しましょう。
ロールプレイは通常、カウンセラーのスキルアップのために行うもので、クライアント(悩んでいる人)の役を演じる方に、ある悩みの題材を示して、そのクライアント役に対して、カウンセラーが模擬カウンセリングをしていくというものです。
ロールプレイを行う際には、その悩みの題材となるロールプレイ事例文というのがあります。そこには、悩みを抱えている人(クライアント)が、相談者(カウンセラー)に悩みを相談する中身が書かれています。その事例文を基にして、ストーリーを展開していきます。
ロールプレイ事例文はA4用紙の半分にも満たないものが多いので、クライアント役は、どうしても話を創作して発言していかざるを得ませんので、クライアント役とカウンセラー役は、文字どおりシナリオなきドラマを演じていくことになります。
前述したとおり、ロールプレイは、本来はカウンセラーのスキルアップのためのトレーニングでもありますので、15分から20分程度、長くても30分程度で模擬カウンセリングを行っていきます。
逆に言うと、その時間の中で、クライアントの心を開き、解決への糸口を図っていくことが求められるのですから、ある意味、真剣勝負と言ってもよいかな、と思います。
ロールプレイの詳細と効果について、こちらでさらに詳しく解説しました。
さて、今回扱うロールプレイ事例をご紹介いたします。この事例をもとにロールプレイを行います。
今回の事例では、どうしても自信が持てない来談者(クライアント)に対し、その人自身が自分の人生の舵取りを自らの手で行う力(セルフコントロール力)をつけるための支援のあり方について扱っています。
ロールプレイは、対人関係はもちろん、自分の内面的な悩みを解決するプロセスを通して、人間関係回復への契機・きっかけとしても効力を発揮します。一見、個人的な悩みと思われても、対人関係や他者とのやり取りがうまく行かないことによって、本人が「自分の内面的な悩み」として認知することになりますので、やはり人間関係の良し悪しが大きく関わっていることになるのです。
ロールプレイを通して、ご自分自身の内面的な悩みの解消だけでなく、人間関係の回復を支援する方法を多角的に学ぶことで、皆さんの実生活に当てはめて、お役立ていただけましたら、ありがたく思います。
日常生活において、専門家のカウンセリングを受けるほどではないにしても、より良い人間関係を築くことがうまくできずに、そのことでストレスを溜め、心を煩わされている方々にとって、「ロールプレイ(模擬カウンセリング)」をご覧いただくことを通して、悩みを解消したり、軽減したりする方法やヒントを見出していただければ、と思います。
また、カウンセラーのクライアントに対する質問や投げ掛けの意味、その背後にある意図も考えていただくことを通して、コミュニケーション力を高めるための参考としていただければ幸いです。
次回は、実際のロールプレイをご紹介いたします。
楽しみにしていてください!
神奈川県立逗子高等学校教諭を経て、1995年度から神奈川県教育委員会生涯学習課にて、社会教育主事として地域との協働による学校づくり推進事業に携わる。
その後、神奈川県立総合教育センター指導主事、横浜清陵総合高校教頭・副校長を経て、2008年度から高校教育課定時制単独校開設準備担当専任主幹。
2009年11月、昼間定時制高校の神奈川県立相模向陽館高等学校を、初代校長としてゼロから立ち上げ、生徒に良好な人間関係構築力とセルフ・コントロール力育成をコンセプトとして学校経営に当たる。
2012年4月から神奈川県立総合教育センター事業部長を経て、2014年3月に神奈川県を早期退職後、学校法人帝京平成大学現代ライフ学部児童学科准教授として、教員養成に携わる。
2018年3月に大学を早期退職し、同年4月に、大学勤務の傍ら身につけた新手技療法「ミオンパシー」による施術所:「いぎあ☆すてーしょん エコル湘南」を神奈川県茅ケ崎市にオープンし、オーナー兼プレイングマネージャーとして現在に至る。
(社)シニアライフサポート協会認定 上級シニアライフカウンセラー。
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