Live Together:ともに生きる その9

 

こんにちは。エコル湘南の伊藤昭彦です。

 

長かった冬もようやく終わりを告げ、桜前線も東北地方まで北上した今日この頃。

元気ハツラツで新しい令和の時代を迎えようとしている方がいらっしゃる一方で、

なんとなく憂鬱な気分に襲われている方もいらっしゃるかもしれません。

 

季節にしろ何にしろ、「変化」はリフレッシュをもたらしてくれますが、

時にリスクも伴います。

 

3月から4月にかけての季節は、ずっと低かった気温が急に温かくなったり、

また寒くなったりと安定せず、それがストレスとなり、自律神経のバランスを崩し、

精神的に不安定になってしまう場合があるのです。

 

昔の人は、やる気が出ない、疲れが取れない、体がだるいといった、

春のこの時期の不安定な状況を「木の芽時(コノメドキ)」と名付け、

いつもよりゆっくり休みながら過ごしていたそうです。

 

気温の変化だけでなく、もともと多くの生物は冬眠をするもの。

ところが人間は冬の間も身体を休めることなく、不規則な生活をしてしまうため、

昔からこの時期は「精神的に一番バランスを崩しやすい」と言われているのです。

 

したがってこの時期、少しでもメンタルの不調を感じたら、

まずは、思い切って休養をとることが大切なのですが、

諸般の事情で、それも難しいという方は、

せめて自分の気持ちを安心して話せる人に、じっくりと話を聴いてもらう、

ということをおすすめしたいと思います。

 

ところで私たちは、日常において何か困った時や悩みごとが生じると、

「誰かに相談して感想や意見を聞く」ということをします。

しかし、そうした相談事を、誰か相談相手に持ち掛けてやり取りをした時に、

次のような思いを経験したことはないでしょうか。

 

・自分の話をあまり聞いてもらえていない感じがする

・自分のことを理解しようとの相談相手の思いが伝わって来ない

・何か話がかみ合わないと感じてしまう

・話の流れがまったく違う方向に行ってしまう

・相談相手の助言が、自分にはハードルが高い内容である

・相談相手の言うことは精神論が多く、現実的でない

・相談相手自身の成功体験を聞かされている感じがする

・上から目線でアドバイスをされていると感じてしまう

・相談相手に意見を押し付けられている感じがする

・相談中に、まるで自分の方が悪いと言われているような気になってしまう

・相談相手の言っていることに一貫性がなく、いい加減さや無責任さを感じる

・相談相手との信頼関係が築けないので、全部を話すことができない

・話が終わっても、何かモヤモヤしてスッキリしない

 

このうちの幾つかが当てはまるのなら、

その相談相手を替えたほうが得策かもしれません。

 

また逆に、私たちが誰かから相談ごとを持ちかけられた時に、

相手にこのような思いを抱かせてしまっているのだとしたら、

相手からは「この人は当てにならない」とレッテル張りされ、

信用・信頼は失われ、その人からはもう「相談に乗ってください」とは、

言われなくなってしまうのではないでしょうか。

 

「人の相談に乗るような柄じゃない」と、割り切れる場合は良いでしょう。

しかし、仕事柄、立場上などの理由で、そうもいかない人は、人の相談に乗って、

相手から「あの人に相談してよかった!」と思ってもらえるようにならなければ、

仕事で結果を出すことはもちろん、身近な人たちと良好な関係性を築いたり、

お互いに何か困った時に、気軽に意見交換したり、コミュニケーションすることも、

難しくなってしまうのではないでしょうか。

 

そこで、

・人から相談を持ちかけられた時に活かせる“ワザ”を身につけたい

・相手に上手に本音を語ってもらえるような聴き方をマスターしたい

・スムーズなコミュニケーションを通じてより良い人間関係を結びたい

と思っている方に耳寄りなお話を、これから何回かに分けてしていきます。

どうぞご期待ください。